初めに、イマドキの車にアーシングをして必ず良い効果だけがある訳では無い、という事は知っておいてください。
面倒ですが一箇所つけるたびに試運転して効果の確認をしながらアーシングする場所を考えて地道に時間をかけながら取り付けていった方がプラスになると思います。
色々付けて走って見ても、最終外した方が調子が良いってこともよく有ります。
まずはアーシングについて。
自動車は色々なところに電気を使用しています。バッテリーに貯めている電気を使用するのと自動車自身が発電した電気を使用するのと。
一般的な車はフロントにエンジンルームが有り、エンジンについたジェネレーターからと同じエンジンルームに有るバッテリーからと、どちらも出発地点は自動車の前側。
近くの電装品には直接配線を繋げばいいものの、エンジンルームから室内、室内後部、テールランプ辺りまで距離が有るので配線を省けるところは省いてコストを削減している感じです。
プラスの配線は全て被覆のある配線のまま各部品に繋がなければいけないものの、マイナスの配線(アース線)はバッテリーまでの電気の帰り道なんで、その帰る道にあたる配線をメインフレーム(金属)を電気の通り道として使用し、配線を減らしています。
しかし、ここに改善の余地がある。フレームはあくまでフレーム。電気をスムーズに通すことよりも剛性を考えた金属になっています。
そのフレームを電気の通り道にしているのでスムーズに流れない(抵抗が大きい)。
アーシングとはアースケーブルの代わりにフレームを使っている部分を電気抵抗の少ないアースケーブルで繋ぎなおすことによって抵抗が少なく、スムーズ電気が流れるようにすることで流れる電力が増え、ヘッドライトが明るくなる、スピーカーの音が良くなる、エンジンの吹け上がりがスムーズになる、燃費が良くなる等の効果が有る、と言われています。
アーシングの注意点
基本的にバッテリーのマイナスターミナルの取り付けあたりに、市販のターミナルステーを取り付けて各所から引っ張ってきたアースケーブルを繋ぎバッテリーに返す作業になりますが、ZC33Sを含む最近の車は電流センサーがマイナス端子のところに付いていて、電流センサーのあと(バッテリーより)にアースケーブルをつけてしまうとバッテリー上がりを起こしてしまうといった不具合が起こる場合があるみたいなので注意が必要です。
(電流センサーのついた車には専用のステーを噛ます必要があります)
あとはファンやベルト等の回転物の近くを通す時は巻き込まれない配線の通し方をする。どこかに固定する場合はエンジン振動、熱による経年劣化等も踏まえた固定の仕方を心がけましょう。作業時は必ずエンジンオフ!
おすすめのアーシング場所
①バッテリーマイナス端子からフレームに繋いでいるケーブルを純正の細いケーブルから太いケーブルに変更する。
②バッテリーからバルクヘッド(エンジンルームと客室との境目の壁)
③ミッション
④エンジン
⑤ボンネットヒンジ
この辺りにアーシングをするのが定番です。
ケーブルの材質や色、端子の金属の種類などで値段もさまざま有りますのでとりあえずやってみるには手軽なチューニングだと思いますし、ボンネット開ければ見た目にやった感も有りますのでおすすめのチューニングになります💁🏻♂️💁🏻♂️💁🏻♂️